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文学フリマ大阪11行ってきた

さる9月10日、文学フリマ大阪11、行ってきました。今回も一般参加。開場30分ほど前に着くように行ったのですが、やはり今回も長蛇の列になっていました。でも東京は外で待っていたのが大阪は室内に待機列があったので、そこは少し安心。当日も外は破格の暑さでしたね。 今回も短歌のブースを中心に回ったのですが、東京とはまた違う雰囲気と人混みで、意外とのんびり見ることができました。お目当てのものは無事に買えたし、気になったブースで立ち読みさせていただいたりも。東京開催時の人混みを考えると、大阪のほうが落ち着いていて気が楽でした。 あと表紙のデザインとか、ディスプレイとか、そういうのをしっかりやっているところはやはり目に止まりやすいなと思いました。表紙買いをした本もありました。中身も一応見ましたが、表紙に惹かれるとどうしても欲しくなってしまいます。これは本買い人の性です。 最終的に体力が尽きて一時間半ほどで離脱。全部合わせて厚さ10cmくらい買いました。前回よりはちょっと少なめでおさまったかな。 今度はサークル側で出たいなと思っているのですが、混み具合を考えると遠くても大阪のほうがいいなあと感じました。東京は会場も広いけどその分人も多くて、告知の拡散力のないサークルだとスルーされてしまう感じが否めない。ひとつひとつのブースをしっかり見て回れるのは大阪くらいの混み具合のがちょうど良かったです。他の地域の文学フリマも行ってみたいな。次は10月福岡だそうで。気になります。

宮崎駿の映画

宮崎駿の『君たちはどう生きるか』をちょっと前にみてきました。正直難しくてなんやこれってかんじもあったのですが、最後米津玄師の『地球儀』が流れたあたりでめちゃくちゃに泣いてしまった。あれは宮崎駿の好きなもの描きたいものを描きこんでいると同時に世界に対する祈りであり願いであるのではないかなと思いました。 わたしはジブリはまあまあ好きかなってくらいで、実はそこまでちゃんと見たと言えるものが本当に少ないのですが、前作『風立ちぬ』はとても好きでした。飛行機が好きなのと、なにかに傾倒するあまり人でなしである人間が好きだからです。 宮崎駿は女性に対する視点がすごく限定的な感じがしてわたしはそこは苦手なのですが、今回の『君たちはどう生きるか』に出てくるキリコさんという女性がめちゃくちゃにかっこよくて、悔しいけどものすごく好きでした。彼女の生き様がとてもかっこいい。強くてしたたかで、ぶっきらぼうで、でもそれでいてとても愛情深いのではないかなというのが端々にあらわれていて、本当にもうかっこよかったです。 詳しい話をしちゃうとネタバレになっちゃうし、これは何の前情報も入れずに宮崎駿節を存分に浴びるのが一番楽しい見方ではないかなと思うのと、私自身まだ噛み砕けていない部分もあるので感想はこれくらいにしておきます。かわりに10首置いておわりにします。 悪意とは人の手中にあるものでその手のひらはわたしを撫でた 世界には特別でないものあふれけれど進めば特別となる わたしのうしろにあった道がいまきみの歩く道標となる あなたとは未来で会ったことがある忘れていいよ憶えてるから 鳥たちの飛び立つ後に残されたつみきのような石の山々 焼け落ちた病院に居た我が母は火の子となって世界を巡る 僕の手は悪意に満ちているけれどそれでも世界は美しくあれ 嬉しいね嬉しいけれど悲しいね悲しいけれど生きていこうね あやまちもまちがいもうそも全部あの部屋にしまって僕はいきます きみたちの生きる世界はここにあり生きていけよとここにいる間は