水星の魔女を見ています

遅まきながら水星の魔女を見ています。いろいろつっこみながらですがおおむね楽しく見ています。主人公のスレッタちゃんがかわいくてかわいくてめろめろです。私は眉毛が太い子が好きです。あと市ノ瀬さんの声が良いです。

まだ最後までみれていないのですが、大体の話の流れを知っている(脚本の大河内氏を信用していないので結末がわかるまで見れなかった)のと、今かかないとと思って短歌をかきました。思ったより多くなりました。


あなただけそう言い含めて風切羽を切るここから逃げないでいて

やりたいことリストに連ねて夢をみる夢みるだけなら自由だから

いつからか夢をみるのはやめたんだ希望はないとわかってたから

嘘をつく嘘をつくために嘘をつくわたしは嘘をつくのが苦手

スペアでもいのちがあっていいのだと今日誕生日だよおめでとう

ろうそくは消えるものだと知ったんだ吹き消す炎はたましいの色

人間は汚い生き物だけどその汚さによりぼくらは生きる

無重力の中であなたに手を伸ばすただあなただけ見ながら伸ばす

約束をしたそのことが戦える理由になるよこれから先も

世界など瑣末なことです私に残る全てはたったひとりだ

真っ赤なトマトを頬張るあなたの赤毛が夕日に染まってきれい

あやまちは数えきれないほどあってけれど一緒に背負ってこうね

無知でいい愚かなままでいてよねえあの子に会えるまでの間は

道具にも愛着がわくこともあるでしょうわたしはそれと一緒よ

一歩でも進めばふたつ逃げるなと呪文みたいに言い聞かせてる

きっとわたしはあのときに死んだのだあなたが見つけてくれて生まれた

目をあけて見えたあなたの目が月に似ていてとてもきれいだなって

進めばふたつこれは祈り絶え間ない裏切りに耐えるための祈り

手を取って行こうと微笑むわたしたち帰る場所はほらここにあるから

踊り踊らされて舞台は終わらずにまぶしすぎる照明だけ消えた

あなたが隣にいるだけで幸福で世界は愛しいものと思える

ほんとうは誰かに愛して欲しかったし誰かを愛したかった(秘密ね)

背筋を伸ばして進めわたしたち恐怖も悲鳴も飲み込んで行け

私たち駆け抜けたよね転んでも擦りむいた傷を勲章として

世界っていつも残酷なふりをして時々やさしくほほをなでるね

親という祝福と呪いの中で足掻く私が私たるため

おかあさんわたしはあなたがすきでしたいまでもすきだよねえおかあさん

正しさで守れるものは少なくてこぼれ落ちてくものを見ていて

大きくて強い背中と思ってた父の後ろ姿はさみしい

生きること生き延びること生きてゆくこと少しずつ違う知ってた?

あなたは優しいあなたが思うよりずっと優しいわたしは知ってる

やっぱりさ私あなたを離せないわがままだけど許して欲しい

ひとつだけあなたが愛してくれたことそれは真実だと信じます

好きだって口にしたら嘘くさいから約束をしてそれだけでいい

この先の幸福困難何もかもふたりでならば生きていけるよ

辺境の地からはるばるやってきた無垢なあなたは水星の魔女



それからwebサイトをつくりました。weeblyというサービスを使ったのですが、そのうちどこか別のものに乗り換えるかもしれません。いままでここで発表した短歌をまとめて載せています。水星の魔女の短歌もサイトに載せたものと一緒です。

ここにリンクを貼っておきますが、リンクのところにも繋いでおきます。気が向いたらよかったら覗いてみてください。名義が違いますがとりしまです。

nissshi https://nissshi.weebly.com/


何かの作品から着想を得て短歌を作るとき、どこまでネタバレしてもいいものなのかということに悩んでいます。ネタバレととられそうなものも、結末を詠んだものも、一緒くたにしていましたが、もしかしたらちょっと注意したほうがいいのかもしれません。でも私にとってそういう短歌は読書感想文を書くような気持ちで詠んだものが多いので、難しいところです。

明日か明後日くらいにまた映画の感想短歌を載せられたらと思います。

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