最近のことと短歌
明日か明後日くらいにまた更新したいなと書いてから早10日経ちました。
最近はどちらかというと躁状態っぽく調子が悪くて(この場合の『悪い』とは行動が派手だったりや機嫌が良すぎることを指します)また馬鹿買いをしてしまいました。本が増え過ぎています。困っていますが読んで売る以外に解決策が思いつきません。PDF化したいわけでもないし、そんな手間かけるくらいなら電子書籍で買うし、でも電子書籍って複数冊の平行読みがやりにくいのでどうしたもんかというかんじです。本多すぎと怒られましたが、どうしてもやめられないし、やめようという気持ちもあまりありません。
アニメ『メイドインアビス』を見ました。原作は読んでいたのですが、アニメだと少し改変されている?というか整理されている部分もあり、世界観への理解が深まった感じがしました。この作品は、少し絵がかわいすぎるところもあるのですが、なれはて(という元人間の生き物)のデザインが秀逸でとても良いです。ただ主人公含め登場するキャラクターたちに子どもがおおいので、子どもに酷いことをする/酷いことになる話が苦手な方は絶対に読まない(見ない)ほうがいいです。アニメは順番が分かりにくいのですが、アニメ1期→劇場版→アニメ2期と話が続いています。わたしはなれはて村の話が好きです(アニメ2期に相当します)。原作の漫画でも泣きましたが声と動きがつくアニメになるともっとしんどくなっていました。
すすむしかなし 『メイドインアビス』
すすんでも地獄引き返しても地獄すすむしかなし奈落の闇へ
耐えようのない優しさと寂しさと生きる限りは手放せぬもの
たくさん泣いて苦しんで笑ったねかすかな希望の光みたいに
わけもわからずに泣いてもいいよこの先も待ってるものがあるから
忘れないことが墓標になるだろう振り返らずに進め良い子よ
度し難い世界の摂理に囚われてそれでも生きていくよ我らは
終わらせるつもりもないよこの先もその先にだってゆくよわたしは
人間の人間たりうる条件はどこにあるのか教えてくれよ
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あとリチャード3世の遺骨をめぐる映画『ロスト・キング 500年越しの運命』も見ました。シェイクスピア劇で極悪人として描かれているリチャード3世は本当に悪人だったのか? 遺骨は本当に川に流されたのか? 本当はどこかに埋まっているのではないか? という実話を元にした物語です。ジョセフィン・テイの『時の娘』も似たような内容を取り扱っています。こちらは遺骨については言及していません。
病気や特性によって正当に評価されないこと、ハンディキャップをレッテルとして人を判断すること、人の人に対するプロパガンダ、そういうことを改めて考えた作品でもありました。作中で主人公の女性が言う、「病気で性格が歪むと思っているの?」(意訳)という言葉が忘れられません。
ちなみに、第169回芥川賞を受賞した市川沙央の『ハンチバック』がありますが、この「ハンチバック」という言葉が作中にも出てきます。こちらはまだ読んでいませんが、併せて読むことで何かつながることがあるかもしれません。積んでるのではやめに読みたいと思います。
名前 映画『ロスト・キング 500年越しの運命』
五百年彷徨い続けた亡霊がわたしを探してみせろと言うの
痛みなど抱えて歩くこの世とは痛みを持たぬ人のための世
これは悲しみではなくて怒りです世の中というやつに対する
真実は勝者の胸の中にのみある正しさはいつでも弱い
私とは「病気の人」であり「私」ではない「私」をつかさどるもの
やまいには名前がついている私にも名前がある知らなかったの?
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