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4月, 2023の投稿を表示しています

実話怪談おもしろいね

前回の投稿からあっという間に実話怪談沼にずぶずぶになっています。 確かヨイヨルさんでも言及があったかと思いますが、99円で2ヶ月Kindle unlimitedに登録できたので、結局欲に負けて登録しました。 今読み終わったのが『呪物怪談』と『虚ろ坂』。 で、おすすめされてた我妻俊樹さんの『奇談百物語 蠢記』を読み途中です。 これがサクサク読めて適度に怖くてめっちゃ面白い。電車で移動中に一冊読み終われるくらいサクサク読める。外で読むと怖さが軽減できる気がします。気がしてるだけかも。 読んでるとなんか自分がいる世界が本当かどうかっていう不思議な揺らぎがあって面白いです。あと周りの人達が本当に人間なのかなあと思ったりもします。 今のところ悪夢を見るとかそういうことはないので楽観的ですが、これで夢見が悪くなってきたらそこで読むの止めるかもしれない。こればっかりは寝てみないとわからないですね。 私はわりと読んだ端からほいほい忘れていくので、それも良いのかもしれません。 誰か怪談好きな方いたらぜひ実話怪談にも手を出してみてください。竹書房怪談文庫、だいたいKindle unlimited にあるみたいなので一ヶ月無料で一気読みもいいかもしれません。読んだ本を事細かにレビューできないのが(すぐ忘れるから)もどかしいですが、面白いので大丈夫な方にはぜひ読んでみてもらいたいなあ。

ヨイヨルさんの怖い夜を聴いているを聞いた夜

 ヨイヨルさんの怖い夜を聴いているを聞きました。 前編  https://open.spotify.com/episode/3jxc3JCauzPd7PwJNWatcs?si=8fADSmlYSK6zBx2ZOrmaTw 後編  https://open.spotify.com/episode/1aniN6fSkf5qPXazd0E3yF?si=BkkR577ITkaMlD3rV2s2iQ 怖い話が好きなので、後編の実話怪談ににこにこしました。嘘めっちゃ怖い。 日本の怖い話周辺にはとんと疎いので(怖すぎるから)怪談にもいろんな系譜があるんだな〜というのと、作者さんによってどういう話が得意でどのように系統が違うのかというのに目から鱗でした。怪談にもいろんなジャンルがあるんだな! そりゃ当たり前なんですが、最近はひとりの作者を追いかけるという読み方をあまりしていなかったのでなるほど〜! と素直に面白かったです。 私は洋ホラーが好きですが、邦ホラーが苦手で、最近韓国とかのホラーも見たりしましたが、めちゃくちゃ怖くて夜電気消せないくらいになってしまうこともあります。アジア圏のホラーと一括りにするのは乱暴だとは思いますが、独特の湿度があってそれがより一層怖いと感じるのだと思います。でも見てしまうんだよな。なんでなんだろうね。 日本の怖い話書く作家さんも小野不由美さんくらいしか知らなかったのですが、今回ゲストの蛙坂さんが何名かお名前あげてくれたので読んでみようかな〜という気持ちになっています。また夜眠れなくなるかもしれないけど。 あとは邦ホラー『来る』を以前何人かで一緒に見たのですが、面白かったので原作の澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』を読みました。これがすごい面白くて、映画より原作の方がええやん!くらい面白かったので、この方の本はとりあえず買って積んでいます。というか部屋の掃除したらどこに置いたかわからなくなってしまって積んでることにするしかなくなってます笑。今何冊出てるんだろ。 最後に告知されていた呪物怪談も今週くらいには出るみたいなので本屋さんで探してみることにします。あと我妻俊樹さんは短歌で知っている方だったので怪談を書かれていることを知って衝撃をうけました。 怖い本はものによってはデータも手元に残したくないので基本的にブツを買うのですが、こうやって積読が増え...

ドラマ 『ザ・テラー』シーズン1

 先日アマプラの『ザ・テラー』のシーズン1を完走しました。 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07BNVQY7H/ref=atv_dp_share_cu_r 1話40〜50分前後の10話構成で、実際に北西航路を見つけようとしたエレバス号とテラー号の冒険譚に基づいて執筆された原作をドラマ化したものです。北極圏で氷に閉じ込められた二隻の船と乗組員たちが、どのように亡くなっていったかをセンセーショナルでなく淡々とした映像で語るのが印象的でした。 初めのうちは外の景色がとにかく真っ白なので、その白の美しさに目を奪われるのですが、氷と雪の大地に飛び込むことがどれほど危険なことかというのが徐々にわかってきます。最後のほうで出てくるトゥンバック(精霊?)がいるのですが、CG感が結構あるので、そこで少し冷めてしまうかもしれません。映像はとにかく静謐で、抑制されている感触がありました。ツイッターで紹介を見かけた時にはもっと過激なものを想像していたのですが、過激な描写は最小限に抑えられていて、それが余計に怖かったです。(ホラー作品ではありません。念の為。) 『The Terror』S1 によせて8首 船二隻氷を割りつつ前進す北西航路に夢を託して 真白の雪は人間を狂わせる正気のうちに陸へ戻れよ 厳冬に閉じ込められた我々に情けなどなく自然は在って 神様はいないこの地におられるは怒れる精霊だけであったよ 少しずつ迫る狂気と少しずつ削がれる正気のどちらが先か 傲慢も楽観も敵意も欲も全ては白い大地に消えた 帰りたい帰れないけど帰りたい帰れはしないわかっているが 我々は死にましたこの白銀の風に吹かれて粉々になり

短編連作 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』

Netflix配信の『 ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』を見ました。 これは短編映画集のようなもので、だいたい60分の短編が8作あります。どれもデル・トロ監督の好きそうなホラー的、SF的な要素が含まれています。全ての作品がデル・トロ監督の元に作られたわけではなく、着想を得た原作があるものもあります。 私は特別デル・トロ監督が好きというわけではないですが、氏の映画作品の中では『パシフィック・リム』や『パンズ・ラビリンス』は好きな作品のひとつです。 当の『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』は玉石混交という感じで、作品ごとに監督や脚本家が違うため、好みが分かれそう、という感じでした。ホラー目的に見ると、少し拍子抜けするかなあというのが正直な感想で、どちらかといえば怪物が出てくるファンタジー、SFの要素が強かったと思います。これは宗教観によっても見方が変わるのかもしれません。 一番好きだったのは『解剖』で、ミステリ要素もありどきどきしながら見ることができました。最後の『ざわめき』はとても好きな話でしたが、構成があまり肌にあいませんでした。 どの話も一捻りきいているので、もし視聴可能でダークファンタジーやライトSFが好きな方いましたら、ぜひ見てみてください。全体としては安定して高得点を叩き出してる感じなので、自分の好きな作品を探してみるのも楽しいと思います。 『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』によせて8首 悪魔とはそれのことではなくて君のことだとそっと教えてくれる 臓物の隅々を残さず食べるネズミの掘った穴は虚しい テープには信じられない応酬が並ぶけれども君を荼毘にふす 別の誰かになりたかったそれだけだ淡い夢だけ叶う悪夢だ なにひとつ見えぬけれども暗闇に存在しうる君も覗けよ オレンジの片方欠けたままでゆく人生は無意味だ君といたいよ 知らぬ人から出された酒もお薬も場に流されてのんではだめだ 悲しみも苦痛も全て持つ鳥がはばたききみを連れ去っていく

映画 リメイク版『生きる』

 ビル・ナイ主演の『生きる』を見ました。黒澤監督のほうは未見ですが、元が結構昔のものということもあり、リメイク版にもやや思うところはあったのですが、とても面白かったし素晴らしい映画だと思いました。ビル・ナイが歌う『ナナカマドの木』の切実さがとても印象的でした。 リメイク版『生きる』によせて6首 朝までは待てないだからもういっそ夜の公園にひとりでいくよ ブランコが揺れたあなたが最後まで揺らした子守唄みたいにね なにひとつなすべきことはできずともいつかのあなたのように生きたい さよならの覚悟をしておきたかったそれで涙が止まるのならば ひたすらに生きて心をすり減らし花火のように逝ったあなたは いつか消えてなくなる時が来るだろうそこには幸福が眠ってる
 twitterがだいぶ使いにくくなったので避難所としてつくりました。 絵や小説をアップするかは未定ですが、備忘録として置いておこうと思います。 しばらくは色々試してみますがまたお引越ししたら笑ってやってください。