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5月, 2023の投稿を表示しています

文学フリマ東京36に行ってきた!

タイトル通り行ってきました文フリ! もう何年行ってなかっただろう? と思うくらい行ってなかったので、久しぶりの一般参加でした。 もうねえ、正直に言います。なめてました。こんなに人多いなんて聞いてない! というか、何年前だかも忘れましたがその時にはこんなに人多くなかった! 会場も二箇所に分かれてるし、サークル数も多いし、一般参加も多いし、なんなら一番興味のあった短歌ブースなんてたぶんサークル数一番多かったんじゃないでしょうか。早起きしてしまったので開場30分くらい前に入場待機列に並んだのですが、その時点で「え????」って思うほど人がいました。あと人が多いので会場内がすごい熱気に包まれているんですよね。そのままの意味で。リュックで行って会場内では前リュックにしてたのですが(伝わるかな?)外出てリュック下ろしたら前半身汗でびしょびしょに濡れていました。 だいたいイベントでは理性がなくなって欲しかったら金額見ないで買うとか普通にやるのですが、理性が飛んでた割には使った額はそこそこだったのかな〜と帰ってきて買った本の山見て思いました。自制心がちゃんと働いてた感じします。でも企業ブースもう少ししっかり見たかったな。書肆侃侃房さんとかラインナップがすごすぎて、富豪だったらここからここまで全部くださいしてましたね……。 そして実際に作者の方が目の前で手売りしてる状況にめちゃくちゃ感動しました。サインもいただけた本もあり、実際にこの方が書いてるんだ! とわかるのはめちゃくちゃテンション上がります。ご本人かどうか判断できない方もいたのですが、多分本人だな……と思う方も何人もいて、好きな短歌がより身近になった気がして嬉しかったです。 一箇所だけ新刊売り切れのところがあって、個人的な優先度はそれほど高くなかったので諦めもついたのですが、「外出」という短歌同人誌の創刊号が多分タッチの差で売り切れてしまったのがすごい悔しかったです。創刊号だけどこ探しても無いんだよな……。他はなんとかかき集めたのですが。書いているのが好きな方ばかりなのでやっぱりどうにかして欲しいな……と思ってメルカリとかで探しまくってますがやはり取扱店舗とかもうないんですよね……。かなしい。 でも総評してめちゃくちゃ楽しかったので、次に参加予定の9月の文フリ大阪はどんな感じになるかな〜とわくわくしています。これだけ人多いのは...

黒澤明の生きるを見た

某nextで無料で見れたので、黒澤明の『生きる』を見ました。先にリメイク版を見てしまったせいかもしれませんが、ちょっと冗長に感じてしまいましたが良い映画でした。2時間近くあるんだね。そりゃ長いね。 以下リメイク版を先に見てしまった人の感想なのでちょっとあれかもしれない。なおネタバレは全く配慮していません。 これほんと怒られそうなんだけど、最初のナレーションでめちゃくちゃ笑ってしまった。この頃の日本映画は言葉で説明をするのが普通だったのかな? それとも黒澤映画の特徴なのかな?(私は生きる以外の黒澤映画を見ていません)最後まで見切って、やっぱりリメイク版のストーリーや情報の削ぎ落とし方と付け足し方は舌を巻くほど上手いぞ!? と思いました。さすがカズオ・イシグロ。 ちょっと作業しながらながら見してしまったのは良くなかったな、と思うのですが、登場人物が説明をしてくれるので結構横目で見られてしまったのはありました。あとキーパーソンの女性の表現は黒澤版のほうが好きかもしれない。これは当時の世相を反映させているだけかもしれないけど、女性が「こういうのを作っていると誇らしい」みたいなことを言う場面があるのですが、リメイク版だと主人公に「まだウェイトレスをやっているのか」みたいに言われる立場に変わっていて、そこはなんか、当時の日本と英国の違いなんだろうな〜と思いました。それかカズオ・イシグロの感性なのかもしれない。黒澤版だとこの一言で主人公は自分も何かつくりたい、後世に残すものを作れるはずだ、と考えつくわけですが、ここの解釈もちょっと変更されてて唸りました。 リメイク版だと最後に「後世に残るかはわからない、記憶に残るかもわからない」と主人公が一番若い部下に手紙を残すわけですが、黒澤版だと自分が成し遂げたことについて結構「おれはやってやったんだ」という満足感が前面に出ている感じがしました。ここはリメイク版のほうがなんかわかるな〜と思ったところ。必ずしも市井の人々の記憶や記録に残るわけでは無いけれど、自分は精一杯やり切ったのだ、忘れられてもそれでも良いのだ、という気持ちに共感したというか。そのある種の潔さに憧れを抱いているというか。 黒澤版だと「おれはやってやった」という自己満足的なところがフィーチャーされていて、それまでの苦労を部下やほかの部署の皆さんがやんややんやと語るわけだけど、主...

また実話怪談のはなし

前回からちょうど10日たちましたが、とうとう実話怪談読むのをやめました。 理由は簡単。なんか怖くて夜寝れなくなってきたからです。実生活に悪影響があるのはよくないので一旦やめることにしました。でもホラー映画と同じで、喉元すぎたらまた読みまくるだろうなという未来が見えています。見える見えるぞ。 というわけで、とりあえずこの10日間で読んだ本を列挙しておきます。備忘録です。 『呪物怪談』アンソロジー 『実話怪談 虚ろ坂』神沼三平太/蛙坂須美 『奇談百物語 蠢記』我妻俊樹 『呪術怪談』アンソロジー 『煙鳥怪奇録 忌集落』吉田悠軌/高田公太 『煙鳥怪奇録 机と海』吉田悠軌/高田公太 『煙鳥怪奇録 足を喰らう女』吉田悠軌/高田公太 『実話怪談 揺籃蒐』神沼三平太 『実話怪談 凄惨蒐』神沼三平太 『実話怪談 吐気草』神沼三平太 『実話怪談 毒気草』神沼三平太 『実話怪談 怖気草』神沼三平太 (全て竹書房怪談文庫) 実に12冊も勢いで読んでました。怖い。ブクログ見てくれた方はわかると思いますが本棚の表示がめちゃくちゃ怖いことになってて私は直視ができません笑。 この神沼三平太さんの実話怪談が、実に怖いんですね。でもなんかええいままよと勢いで読める感じなんですね。なんかシリーズ順でも無いんですが途中で読むのやめるとなんかやばい気がして読んじゃうんですね。邪悪だ。 煙鳥怪奇録はそこまで怖くはなく、どちらかというと推理小説風な読書感で読み切れました。なんか怪異の原因を探るぜ!深掘りするぜ!という気概があったような(なかったような)気がしてよかったです。 とりあえずしばらくお休みして、読みたくなってきたらまた残りを読み始めようと思います。竹書房怪談文庫はまだまだたくさんあるので、お気に入りの作家さんが見つかるといいな〜と思いつつ。今度は溜まってる短歌とか推理系の文庫の積読を崩していきたいと思います。 Kindle unlimited はまだ期間があるので、先にそっちでちょっと気になってる日本作家さんの本を読んでもいいかな。まあなんにしろのんびり読んでいきたいと思います。最近は遠出する気力もなく、映画やドラマを見る気力もなく、散歩で往復1時間くらい歩いて喫茶店入って帰るくらいしかできていませんが、なぜか文字を読む気力だけはあるのでそこは無くさないように気をつけます。元気になりたいね。